【Report】「2021年度グッドデザイン賞」ダブル受賞
リエットガーデン三鷹と日比谷OKUROJIが受賞
グッドデザイン賞ダブル受賞(リエットガーデン三鷹,日比谷OKUROJI)イメージグッドデザイン賞ダブル受賞(リエットガーデン三鷹,日比谷OKUROJI)イメージ
2021年度グッドデザイン賞において、ジェイアール東日本都市開発ではふたつの事業が受賞しました。ひとつは、東京の少し郊外の三鷹にある多世代居住施設「リエットガーデン三鷹」(グッドデザインベスト100選出)。もうひとつは、有楽町―新橋間の鉄道高架下にある商業施設「日比谷OKUROJI」です。受賞したふたつの案件はいずれも、くらしづくり・まちづくり企業である当社の今を代表する事業です。それぞれの場所でそれぞれのアプローチ方法で今の時代が求めているものへ応えた“デザイン”が受賞に結びつきました。
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「リエットガーデン三鷹」
のデザイン
ひとつめの受賞事業「リエットガーデン三鷹」は、JR東日本の築40年余りの旧三鷹社宅と旧社員寮を改修した24戸の家族向け賃貸住宅と112室のシェア型賃貸住宅による多世代居住施設です。敷地には、洗練された内装デザインによる住宅と地域住民が利用できる貸農園や通り抜けを設け、都会と田舎の良さを併せ持つこの場に質の高い「ラーバン・ライフ※注1」を実現しました。プロジェクトチームが注力したのは「関わり具合のデザイン」です。住宅の住人、貸農園利用者、地域住民が互いの存在を感じる程よい距離(=関わり具合)を保てるように全てのデザインが調整されています。
受賞概要(リエットガーデン三鷹)

注1:ラーバン=Rural(田舎的)とUrban(都市的)の造語
「日比谷OKUROJI」
のデザイン
ふたつめの「日比谷OKUROJ I」は、有楽町駅と新橋駅間の鉄道高架下を開発した商業施設です。100年以上の歴史を刻む煉瓦アーチ高架橋と昭和初期の東海道線、1964年に開業した東海道新幹線、この三つの高架橋下を300メートルにわたり一体で再生させたプロジェクトです。この場所は長いあいだ都心の一等地でありながら時代に取り残されたような空間でした。プロジェクトチームはこの歴史的な構造物に光をあて、全体の調和を重視した空間デザインにより都市との回遊性と賑わいを生み出し、これまで薄暗く閉ざされていた空間を新たな人の流れをつくる回廊へと再生させました。
受賞概要(日比谷OKUROJI)
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当社のくらしづくり・まちづくりの方向性を示す
今回のふたつの受賞への審査員評では、当社が手がけるリノベーション事業の考え方を示唆するコメントがあります。リエットガーデン三鷹の評価では「柔らかく風景の編集がされ」「既存建物への上書きの仕方が秀逸」と評され、日比谷OKUROJIでは「歴史ある特別な空間を活かし、サイン計画など含めて全てにわたりデザインが行き届いている」とされています。
既存の施設や場所が持つポテンシャルを掘りおこし、今の時代が求めるデザインでリノベーションする当社のくらしづくり・まちづくりの考え方が、“グッドなデザイン”として受賞したふたつの事業で評価していただきました。


リエットガーデン三鷹
・所  在 東京都三鷹市上連雀三丁目10番21号
・アクセス JR三鷹駅 徒歩11分
      JR武蔵境駅 徒歩10分

日比谷OKUROJI
・所  在 東京都千代田区内幸町一丁目7番1号
・アクセス JR有楽町駅 日比谷口 徒歩6分
      JR新橋駅 日比谷口 徒歩6分


取材編集/くらしづくり・まちづくり室